登校拒否を考える親・市民の会(鹿児島)掲示板

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自分に夢中になってみる YOKO

2025/04/21 (Mon) 09:39:44

昨日も楽しい時間をありがとうございました。
自分の課題に取り組むと少し似ているかなと思ったので
私の趣味についてお話しさせていただきます。

私の趣味は暮らしそのものです。
普段の生活を自分にとってより心地よくすること、
日常そのものを楽しむこと。

何かをしてるから楽しい、何か趣味があるから充実している、
何かがあるから自分は楽しめる、ではないんです。

何をしていても自分がどういう意識で
やっているかが大事だと思うんです。

これをやってる自分、何か特別なことをしてる自分じゃないと楽しくないのではなく何をするにしても自分がどういう意識でどう選択するかを楽しむ延長線上に楽しい、好きがあるというかんじです。

自分がどう感じてどうしたいと思ったのかを汲み取りながら自分が楽しめるやり方、選択を工夫したりする日常の全てが楽しいです。

非日常的なイベントでも、家で朝食をゆっくり味わう瞬間も種類が違うというだけでどれもが幸せで大切なイベントです。

物の位置を変えてみたら雰囲気や景色が変わってちょっとした改善にキュンとしたり、布団の心地よさに浸ったり、日常の嬉しいをたっぷり味わいます。
種類は違うけれど好きなアーティストのライブや旅行先の景色に浸る時間も好きです。
大切な人と語り合う時間も好きです。
一人でボーっとする時間も好きです。


日常のどれもがそれがあるから幸せなのではなくて私が自分に意識を向けて自分の感じ方やどうしたいかに意識的になって選択できることが楽しいんです。

だから究極何をしてるか、誰といるか、どこにいるかが重要なのではなく自分の感じ方に意識的になって自分主体でどうしたいかを選べることが楽しいんです。

この意識で自分に夢中になってみると
いい意味であまり周りが気にならなくなります。
自分の楽しい日常のそれぞれの時間を共有できたことが嬉しい。
刺激をもらえたこと、新たな出会いには感謝ですが、
あくまでどんな瞬間も私がどう感じてどうしたいか。

そうやって私自身であれれば楽しくて幸せです。
全ての瞬間の自分を楽しんでいるというかんじです。

自分に夢中になってみるのは楽しいです。
未知の自分を発見しながら自分という人間にハマっていくかもしれません♡

自分のために、自分の課題に取り組む - 内沢 達

2025/04/14 (Mon) 15:20:53

今度の4月例会(4/20)では、10年前の僕の文章「自分のために、自分の課題に取り組む ─ 親がわが子のためにできること」を資料として、用意したいと思っています。
http://www.futokokagoshima.com/jibunnnotameni.html

読み直してみて、手前味噌ながら、とてもイイ内容ということもありますが、3月例会での交流をさらに深めて行きたいという趣旨からです。

3月例会の資料にもした「まゆみさん」の掲示板投稿は、まさに自分のための自分の課題の取り組みでした。

「…お母さんも自分の為に、自分のやりたい事をする、やりたくない事はしない、そういう毎日を送るから、あなたも自分の為に、そうして欲しい、それがお母さんの幸せだと言いました。
しかし娘はこう言いました。じゃあ勉強したくないから、ずっとしなくて、将来、50代のニートで家にずっといてもいいの? 私は丁度、先日の親の会のYOKOさんの名言を思い出して、娘に言いました。全然、いいよ、だってあなたがいてくれるだけでいいから、ありのままのあなたに価値があるから、あなたが今を幸せに生きていてくれることが嬉しいから、そうなっても何も問題ないよ、大丈夫と笑顔で言えました。
娘は黙っていましたが、少し安心したようにも見えました。…」(2/18)

YOUさんの二つの掲示板投稿もそうだと思います。

「自分が主役の人生をとことん楽しむ!」「自分のために自分の時間を楽しめるようになりました」「これからの人生を『やりたい事全部やる』勢いで楽しく過ごしていきます!」(2/18)、「自分と家族を大事に、なによりもまず自分を大切にかわいがっていきたい」「『親は子供を縛れない。子供も親を縛れない。』世の中の事も、子供の事もままなりませんが、ままならないことに振り回されずに『自分が幸せ』である事を一番大切にしたい」(3/9)

そして3月例会ではジェリちゃん宛ての僕のメールを資料にして、僕自身の「自分のための、自分の課題」についても話しました。

もともと優しかったたっちゃんが、この2か月間、トモちゃんに対してさらに優しくなってきました(これ、ホント!です)。

親の無条件の愛が子どもの自信を育てる - 内沢 達

2025/04/13 (Sun) 16:41:23

写真は、3年前、2022年3月に発行された本の表紙です。信友直子さんの『ぼけますから、よろしくお願いします。』(新潮社)です。認知症の母親の様子と世話する父親の姿を映像に記録し続けてきた娘さんの著書です。2年ほど前に同名の映画第2弾は見ましたが、本のほうはトモちゃんはとっくに読んでましたが、僕は2ヶ月前です。

もちろんこの本は認知症についての理解を促してくれるイイ本ですが、僕の場合は親の子どもへの無条件の愛の大切さを改めて気づかせてくれた1冊にもなりました。娘(著者)の信友直子さんは、「幼い頃から両親に愛されて育ったおかげで、どうやら私の中には人生への『肯定感』みたいなものが、細胞レベルで刷り込まれているようなのです」と記しています。

父親のことについて、3月例会(3/16)で読み上げて紹介したところをここに記しておきます。

「…そこまでのリスクを冒していたなんておくびにも出さず、毎朝私のペースにあわせてニコニコ歩いてくれたのも父らしいです(直子さんが小学校の間じゅう、お父さんは会社に遅刻して給料を減らされても、子どもの登校時間にあわせていっしょに歩くことを優先していたそうです。そのことを、大人になってからお母さんから聞かされました)。そして誤解を恐れずに言えば、そんな父だからこそ私は『親から愛されている』と何の疑いもなく信じられる子ども時代を過ごせたのです。」

「無条件で愛を注いでくれる人がいる。私が何もできなくても、存在しているだけで喜んでくれる人がいる。子供にとっては何よりの安心感であり、生きていく上での自信につながります。これこそが、父が私にくれた最高のプレゼントだと思います。」

親の無条件の愛が子どもの自信を育てる。
僕らの会でも交流しあってきたとても大事な考え方ではないでしょうか。

菜の花がきれい! - たっちゃん

2025/04/12 (Sat) 20:26:35

いつものジム通いだけでなく、暖かくなってきて少し遠くにも出かけ、外で活発に動くようになってきた。いいことでしょう。先週の木・金曜は、隣の宮崎県日南市の桜の名所と飫肥城跡を楽しみました。
https://tachan.sakura.ne.jp/yamahana/obijyousakura.html

今週の月曜は、えびの岳登山と霧島の桜です。
https://tachan.sakura.ne.jp/yamahana/ebinodakesakura.html

火曜は、犬迫町にある「鹿児島都市農業センター」の菜の花と桜でした。写真がそうです。
https://tachan.sakura.ne.jp/yamahana/nanohanasakura.html

いっぱい遊んでます。クリックしてご覧いただけますとうれしいです。

先週、新しい写真をアップしました - たっちゃん

2025/03/26 (Wed) 20:46:39

今日の鹿児島市の最高気温は28.6度! 30度を超えた隣の宮崎県西都市ほどではなくても、暑いくらいでとても3月下旬の気温ではなかった。でも、週末はまた寒くなるという。今冬は、1月は暖かかったが、2月、3月は寒い日が多かった。暑くも寒くもない、ちょうどいいのがいいんだけど、なかなかそうはなってくれない。

ところで、僕個人のHPについてのお知らせです。
新しい記事はほとんどが写真ばかり、という僕個人のHPは、その写真の更新もしばらくありませんでした。が、先週、ようやく新しい写真のページを三つほどアップしました。お時間のあるときにクリックしてご覧いただけますとうれしいです。

3/9の登った、知覧・母ヶ岳の写真です。↓
https://tachan.sakura.ne.jp/yamahana/hahagadake.html
正月以降の2025年写真の数々です。↓
https://tachan.sakura.ne.jp/pic2025.html

写真は、3/21、南さつま市笠沙町の野間岳(591m)山頂の様子です。後景は野間岬です。

赤でも青でもいいんじゃない? - YOU

2025/03/09 (Sun) 23:17:40

映画「マトリックス」では、機械生命体に支配された世界で、人間は生まれてから死ぬまで、カプセルの中で過ごします。仮想空間の世界を現実と思ったまま一生を送るのです。主人公のネオは、抵抗組織のリーダーから、「赤い薬」と「青い薬」を差し出され、このまま仮想空間で生きていくのか、それとも真の自由を得るために機械生命体と戦うのか選択を迫られます。
ネオは「赤い薬」を選び、戦いに身を投じるのですが、この選択は当然ですよね。もし「青い薬」を選んで“ぬるい”夢の世界で生きていく事を選択したら、話が終わってしまいます。
人間の尊厳を取り戻す戦いに参加するため「赤い薬」を選択するネオはかっこいいですが、別に「俺は主人公として、観客の期待に応えて「赤い薬」を飲むんだ!」って考えたわけじゃないですよね。真実が知りたい、と考えて、自分のやりたい事を選んだだけ。だれに押し付けられたわけでもない。

 親の会でも何度か話題に上った「チ。地球の運動について」でも、登場人物たちは、禁じられた地動説を研究します。命の危険を冒しながら真実をもとめる姿に、読者は感動するのですが、彼らだって、やりたい事を自分の意志で選んだだけ。命を懸けてでもやるべき事がある、真実を探求する。かっこいいし、自分もそうありたいなぁ、と思いはしますが、無理ですね。爪一枚はがされる前、拷問器具を見ただけであっさり改宗します。

 もちろん、真実の探求をやめなかった先人たちがいるから今があるのでしょうが、ぶっちゃけ、自分の暮らす世界が現実だろうが仮想空間だろうが、地球が丸かろうが平らだろうが、アポロが月に行っていようがいまいが、空に浮かぶのがコントレイルだろうがケムトレイルだろうが、明治天皇がおおむろと(以下略)だろうが、自分の人生にはたいして関係ない(又はどうしようもない)んですよね。

 世界の真実に届くほど私の手は長くないので、手が届くところにある、自分と家族を大事に、なによりもまず自分を大切にかわいがっていきたいですね。そして、かつて「不登校」を選択した息子二人が、この先どんな選択をしても、「しめた!」と思えるようになりたいものですが、親として認めたくないこともやっぱりあるんですよねw
でも、それもまた自分の正直な気持ちなので仕方ないですね。「親は子供を縛れない。子供も親を縛れない。」世の中の事も、子供の事もままなりませんが、ままならないことに振り回されずに「自分が幸せ」である事を一番大切にしたいですね。

今年もよろしくお願いいたします - megurin

2025/03/05 (Wed) 12:43:21

あっという間に春になってしまいました。この冬は自分とよりじっくりと向き合うことができました。

年末に一度は仕事をやめようと考えて、ふつふつと湧き上がる不安に、自分をなだめたり違う方向を見て気をそらしてみたり・・。

去年夏からはユーチューバーのかたの店の紹介投稿で、これまでにない来客数が秋の終わりまで続き、その上に地域のお祭りやアフタースクールへの外販も全部引き受けて、繁忙ままならない状況が続きました。それでも、パート3人なんとか交互に休みを取りあいながらやり切ったのですが、そういう中で小さなミス(私だけではないけれど!)が続き、状況がひと段落したところで園長から、私に認知症の初期段階や、ADHDの可能性があるのでは?という話があったのです。もし自覚があるならば、通院して対策を取りながら働くのがいいのではないか。薬までは要らないとは思うけれど・・と。矢先に同僚の一番若い方が、職場を離れるという。3人でなんとか補い合ってやってきたと思っていたので、なんだか一気に気持ちが疲れてしまい、自身は通院の必要は感じていない、来年度の契約更新をしない、求人を私の分も増やしていただいて構わない、と園長に伝えて年を越しました。もっとのんびりした場所のほうが自分にはあっているのかもしれない、人にも迷惑をかけなくて済むのではないかというのが、そのときの正直な気持ちです。

1月は残った同僚と2人で乗り切り、一月末から新しい方が来られました。

休みの日にはハローワークの求人をみてみたり、認知症やADHDの本を借りて読みました。

少しずつ、本当に辞めたいのかと自分に問う日が多くなり、結果2月半ば契約書提出期限当日に、園長と話して続けることにしたのでした。私は今の生活がとても気に入っていることを再確認したからです。

仕事も、なんとか自分でできる対策を講じてミスを減らす努力をする、あとはミスが起こらない状況を自分たちで作っていくしかないと気持ちを新たにできました。

新しく来られた方が、入ってすぐから、私に”辞めないでください、そんなミスはここがやること多すぎやから当たり前です。~さんがいてくれなければ、私続きません”と言い続けてくれていたこともありがたかったです。

彼女がなんと、亡き末妹と全く同じ誕生日だと昨日わかり驚きました。

助けてくれたのかな、とちょっと涙が出ました。

いやいや、成長したまえ、と笑っているのかもしれません・・。そもそも、偶然か・・・(笑)

掲示板、にぎわっていていいですね!私の心の温泉です。そして達さんの紹介記事は、自分では見つけられないドアを提供していただいて、いつも嬉しく思っています。こころとからだはつながっている。なにより大きな事実です。精神薬については、身近な利用者さんの理解にもつながること。毎日を大事に過ごしていきます。

Re: 今年もよろしくお願いいたします - 内沢 朋子

2025/03/05 (Wed) 15:43:00

うれしく拝見しました。
というのは、ご自分の今ある状態を否定せず、工夫しながら、やっていこう・・・!と。
そうおもうきっかけも、やはり、職場の方たちのめぐりんさんへの熱い信頼があるからなんだなあ・・・と、感動しました。
人は、人によって育ち、生きる力を育むものなんだなあ、とあらためて教えられています。
めぐりんさんの日ごろの努力のたまものもあるけれど、「やめないで」と言われた「新人」さんのひとことが、見事にめぐりんさんへの「新頼と愛」が伝わって、とってもうれしいニュースでした!

私も、認めたくないけれど「認知」がすすんで、「えーっと・・・」ということが日に何度も、です。
でも、そういう自分を否定せず、受け止めて行こうと、思うように(ひらきなおるように)なりました。
「自分を否定しない」「いつでもどこでも自分の人生の最大のサポーターは私!」と思って、
残りの少ない人生を生きていきたい!
「自分の人生の主人公は私!」と思っています。
ありがとうございました!

精神科医・夏苅郁子さんのこと - 内沢 達

2025/03/01 (Sat) 21:25:02

暖かくなってきました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

夏苅郁子さん(1954~)という、結構お年の(そういう僕よりは十分若い)精神科医がいらっしゃいます。
僕は、過日のNHKクローズアップ現代(2/12、「精神疾患600万人、“閉じる家族”をどう支える?」)で夏苅さんを初めて知りました。ゲスト出演していたこの番組自体はたいしたことありませんでしたが、その後調べてみると彼女は精神科医療を変えるために、当事者やその家族の声をとても熱心に聞かれてきた方であることがわかりました。

そこで、少し分量が多めになりますが、精神科医・夏苅郁子さんのことをいくつか紹介させていただきたいと思いました。お付き合いいただけますとうれしいです。

夏苅さんのHP(https://natsukari.jp/)を開くと「ごあいさつ」と同時に、2015年に行ったアンケート調査への協力お願いが載っていましたので、まずそれを紹介します。


「皆さま、こんにちは。私は、静岡県焼津市で精神科の診療所を開いている、夏苅郁子と申します。

私の母は、統合失調症にかかり長く闘病生活を送りました。4年前に母についての記憶と経験を公表したことで、私の気持ちは精神科医の想いから『家族』としての想いへと大きく変わりました。私自身も家族関係などで悩み、摂食障害や重度のうつ状態となり精神科に通院して大量の薬を処方された当事者にもなりました。

私は母のことや私自身のことを公表したことで、多くの当事者や家族の方と会ってお話をすることができ、診察室では聞くことが出来なかった本音を聞くことが出来るようになりました。

しかし、ほとんどの医師はこうした本音を聞く機会は少ないのではないでしょうか。そう思うと、貴重な経験に巡り合うことになった自分だからこそ、できることがあるのではないか?と考えるようになりました。私は医師ですので、医師の世界のなかから医師に向けて当事者や家族の気持ちを発信したいと思っています。医師に当事者や家族の現実の大変さと、そして症状を抱えながらも生活を続け、生きることの意味を問い続けている皆さんの『強さ』も知ってほしいと希望します。

そうした取組みの第一歩として、皆さんから見える『精神科医の印象』についてアンケートを行い、その結果を医師に向けて発信したいと考えています。精神科医の一人一人に皆さんの本音が伝わることで、毎日の診療が良い方向に変われると思います。たくさんある選択肢から精神科を選んだ心ある皆さんですので、当事者や家族の本音が伝わるきっかけがあれば、多忙のなかで忘れかけていたかもしれない初心を思い出していただくことができ、診療はもっと良い方向へ変わっていくと私は信じています。

診察室では言うことが出来ない・言いにくい皆さんの本音をきちんと医師へ伝えるために、アンケートへのご協力をお願いいたします。」


お母様が統合失調症だったこと、ご自身も精神科に通院していたこと、だからこそと思いますが、それらの公表が当事者やその家族のみなさんの共感を得ることにもなり、そうした方々のお話をたくさん聞かれるようになってきたのだと思います。

そのようなご自身の経験を広げられ、「医師に向けて当事者や家族の気持ちを発信したい」「毎日の診療が良い方向に変われる」よう、「アンケートへのご協力をお願いします」とは、すばらしい精神科医さんではないでしょうか。

このアンケート結果も夏苅さんのHPで見られます。調査回答者数は7千人超で、とても大きな調査です。精神科医の中には、この調査をこころよく思わなかった方もおられたのでしょう。

夏苅さんは、「『当事者・家族による精神科医の評価は主観的で、科学的根拠に欠ける』という批判もありますが、診療は本人や家族の主観的な感じ方を通して成立します。公表まで時間はかかりましたが、皆様の回答は価値ある結果だと、私は誇りを持っています」と述べ、ピシャリと批判を退けています。

アンケート調査の項目はじつにたくさんですが、具体的にいくつか紹介すると、たとえば、担当医の診察態度について「早く診察を切り上げようとする雰囲気がある」「病名や薬について十分な説明がない」「回復の見通しについて納得できる説明がない」など、これらは「好ましくない」態度のいくつかです。

他方、「わかりやすく説明してくれる」「いろいろなアドバイスをしてくれる」「『共にがんばりましょう』などと声をかけてくれる」などは、「好ましい」態度です。当事者や家族から「好ましい」と評価されることが多くて、「好ましくない」と評価されることが少なければよいのでしょうが、どうだったでしょうか。

結果は「すべての精神科医が所属する学会の学会誌」(精神神経学雑誌第120巻第10号)に掲載されたとのことですが、それは6300人余りの質問紙回答分で、900人弱のネット回答分は含まれていません。調査報告「続報」によると、ネット回答のほうが「本人・家族ともに、質問紙回答より厳しい評価が出ています」とあります。

ネット回答であっても、担当医の診察態度について、好ましかったり好ましくなかったりすることをそれぞれ「ほとんどない」「あまりない」「少しある」「とてもある」から選んで回答するのは、とても気をつかうことでないでしょうか。だとすると質問紙回答分も含めて調査結果の数字以上に、「厳しい評価」を本人・家族はしている、と受けとめたほうがいいと僕には思われます。

夏苅さんには、たくさんの著書があります。
その1冊、『人は、人を浴びて人になる─ 心の病にかかった精神科医の人生をつないでくれた12の出会い』(2017年)について、出版社(ライフサイエンス出版)のサイトには、「生きていくことに疲れ、二度の自殺未遂を起こした著者が、大切なことに気づかせてくれた人達との『出会い』、そして1本の道でつながっている人生を振り返った自伝的エッセイ」との紹介があります。そして、著者自身の次の言葉を紹介しています。

「私を回復に導いたのは『薬』ではなく『人』だった」

僕が夏苅さんの本を注文して読んだのは次の1冊だけですが、『病院で聞けない話、診察室では見えない姿 精神科医療「7つの不思議」』(ライフサイエンス出版、2021年)のなかから、「薬」に関係した箇所を紹介します。

「『人薬』に励まされ、助けられながら死に物狂いの努力で、私の飲む薬は少しずつ減って行きました。薬が1錠減るごとにみんなから認められた気がして、顔を上げて町を歩くことができました。とうとう薬がすべてなくなった日のことは、忘れられません。通勤中のバスの窓から見える景色が昨日とは違って見えるのです。キラキラと輝いて見えて『世界中から許された』気がしました。」

「薬を出すなら、『薬を減らす』『薬をやめる』ことも同時に考えて!」

「日本中に、今も精神科の薬を飲み続けている方々が大勢います。(中略)ただ『飲みなさい』と指示するだけでは、患者さんの自尊心は保たれません。減薬可能な状態を常に意識しながら、処方箋を書いてほしいのです。これは私自身の診療への戒めでもあります。精神科医は『薬を出すスキルは習得しても、減らすスキルは身につけていない』という声を、患者さん、ご家族から聞くからです。」


ここまでご覧くださって、もっと知りたいと興味を持たれた方は、
https://www.jpop-voice.jp/schizophrenia/s/1203/10.html
をクリックして、夏苅さんへのインタビュー記事をお読みいただきたいと思います。

夏苅さんが精神科医になったのはお母さんの統合失調症を治したかったからとか、「美談」のようなものを思い浮かべるかもしれませんが、まったくそうではありません。ずっと会わずにきたお母さんと会うようになった経緯。お母さんとご自身の体験をなぜ公表しようと思ったか、など読ませる記事がたくさんあります。

薬のことについても、お母さんの薬のひどい副作用やご自身の辛い服薬体験について述べています。終わりのほうで、精神科医へのメッセージは、次のようでした。

「それともう1つ、お薬ですけど、私は今、自分も飲んでいたし、母の副作用も見ていて思うんですけど、もし先生達が自分のご家族に飲ませるとしたら、このような大量の薬を処方されますかということをお聞きしたいです。たぶん出されないと思うし。

ご自分で飲めというのはちょっとあれかもしれないけれど、そういう接近した感じで、医者としての客観的な目は持たないといけない。一緒に生活するのは、大変なんですよ、副作用をもつ人とね。自分達(医師)は、ほんの10分ぐらいですよね、診察室の中で。

なので、もし自分の家族だったらという思いも、客観性とともに持っていただきたいなと思います。私自身にも(そう)言い聞かせていますけれども。」


以上、短くはない紹介に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

(この際、昨年11/18の僕の投稿記事「心療内科・精神科で良くならない」も改めて、ご覧いただけますとうれしいです。そちらはとても短いです。笑)

やりたい事全部やる - You

2025/02/18 (Tue) 23:09:01

2月5日は25年の結婚記念日ということで、妻と二人、城山ホテルに宿泊してきました。記念日だからといって今まで何も特別なことをした事はなかったのですが、今回は銀婚の節目でもあり、二人で贅沢することにしたのです。中華のランチから始まり、パーラーでのティータイム、ディナーのビュッフエ、バーラウンジのワイン、翌日の豪華な朝食まで、とにかくずっと食べてましたw。冠雪した桜島を眺める温泉には4回も入り、持ち込んだswitchでマリオパーティーをしたり、オンデマンドでアニメ「薬屋のひとりごと」を見たり。チェックアウト時には、忙しかったね~と笑いました。こんなちょっとした贅沢を二人で楽しむことが出来たのは、親の会に参加して「自分が主役の人生をとことん楽しむ!」ことを知ったからです。以前の私達だったら、考えが浮かんだとしても、「○万円も、もったいないよね~。家でご馳走作って食べればいいんじゃない?」で終わっていたと思います。

長男が生まれたのを機に手放したバイクも、新車を買って20年ぶりにまたがり、テントを積んでツーリングに出るようになりました(昨年の春は五島列島の福江島、秋には壱岐・対馬)。また、妻と車中泊で遠方まで旅行に行くようにもなりました(奈良、和歌山、三重、滋賀と回りました)。先日は自分のためにゲーミングPCを買いました。息子のより性能のいいヤツw。

学校に行けず、部屋に閉じこもっている息子と同じ空間にいることに耐えられず、仕事帰りに寄り道したり、休日は自転車で、公園や図書館に出かけてブラブラしていた3年前が遠い昔のようです。あの頃はまさに負のスパイラル。親子でグルグルと落ちていくばかりでした。そこからなんとか軟着陸?できたのは、自分の気持ちは結局自分次第なのに、苦しみを不登校の息子のせいにしていたという事に気付いたからです。今では息子が部屋でゲームばかりしていても全く気にならず、自分のために自分の時間を楽しめるようになりました。

「人生の主役は自分」という、今となれば当たり前のことに気付かせてもらった親の会に感謝し、これからの人生を「やりたい事全部やる」勢いで楽しく過ごしていきます!

Re: やりたい事全部やる - たっちゃん

2025/02/19 (Wed) 07:14:03

YOUさん、ともみさん、2025年2月5日、ご結婚25周年、おめでとうございます!

大切な教訓 - まゆみ

2025/02/18 (Tue) 20:30:39

今月の定例会後のその後の話になります。

その夜、私は娘に聞きました。
学校に行く時は、本当に行きたくて行くの?
と聞いたら、娘が半分はお父さん、お母さんが喜ぶから、あと半分は可愛いと言われたいからと言いました。

私は正直、学校に行く事に対して、娘が本当に行きたいと思ったら行けばいい、行きたくなければ行かなくていいという事が娘に伝わっていると思っていました。
しかし、そうでなかった事と娘が私達に気を遣っていたことがわかり、自分が情けなくなりました。
きっと娘が学校に行くと言った時に、嬉しそうにしている私がいたのだと思います。
子供は親が思っている以上に、親をみていますよね、
娘は家族に対しては、物事をはっきり言うので、本当に行きたくなければ嫌というだろうと過信して、娘の優しさに気づいてあげられなかったのが、歯がゆいです。

ですが今回、この事がはっきりして、本当に良かったです。
助言して頂いて、気付けた事が本当に有難い事でした。

娘に私は言いました。
お母さんも自分の為に、自分のやりたい事をする、やりたくない事はしない、そういう毎日を送るから、あなたも自分の為に、そうして欲しい、
それがお母さんの幸せだと言いました。

しかし娘はこう言いました。
じゃあ勉強したくないから、ずっとしなくて、将来、50代のニートで家にずっといてもいいの?
私は丁度、先日の親の会のYOKOさんの名言を思い出して、娘に言いました。
全然、いいよ、だってあなたがいてくれるだけでいいから、
ありのままのあなたに価値があるから、
あなたが今を幸せに生きていてくれることが嬉しいから、そうなっても何も問題ないよ、
大丈夫と笑顔で言えました。

娘は黙っていましたが、少し安心したようにも見えました。
勉強しないで、ニートになったら?という不安からやりたくない事もしないといけないと自分を追い込んでいたのかもしれません。
親の会に参加していなかったら、こういう事にも気付けず、こういう返答も出来なかっと思います。
本当にありがとうございます。

そして私は、半分、可愛いと言われたくて、学校に行くのはどうして?と娘に聞きました。
すると先日、卒業写真を撮りに3学期に初めて学校に行ったのですが、その際、娘の横を通り過ぎた女の子があの子可愛いねと言ったのが聞こえたのと、娘と同じクラスメイトのお母さんもその時に来ていて、娘を見るのが初めてだったのですが、ひまりさんって可愛いんだね。と面と向かって言われたのが嬉しかったとの事でした。

子供は子供なりに色々、感じて色々、考えて、それなりに理由がちゃんとある事も分かりました。

今月、頂いた資料の内沢さんが書かれていた文章が今の私に、とてもとてもしっくりきています。
「私達が幸せであることが愛するわが子のためになすことができる最善で最大のことです。幸せであることは子ども達に対する義務だと言ってもよいくらいです」

きっと私は中途半端だったのだと思います。
自分を一番大切にしているつもりで、どこか遠慮したり、後ろめたい気持ち等あったのかもしれません。
ですがこの文章で吹っ切れました。
これからは、自分を大切にする事に全力をだしたいと思います。

きっと娘は、私が根本から幸せに生きていいんだよ、もっと自分を大切にしていいんだよと、教えてくれたのだと思います。
そんな娘に感謝しつつ、大切な教えをくださる内沢様ご夫婦に感謝しつつ、大切な気づきをくださる不登校の親の会の皆様に感謝しつつ、
毎日をハッピーに過ごしたいと思いました。

Re: 大切な教訓 - 内沢朋子

2025/02/18 (Tue) 21:17:40

まゆみさん、
すばらしいです!
娘さんから、「無条件の愛」をプレゼントしてもらいました。とっても大切な経験をされましたね。
娘さんの優しさにも触れました。
わがこを信頼し、愛することは、どんな価値以上にすばらしい・・・。


世間体や、まだ見ぬ「将来の不安に」おびえて、今をだいなしにしてはいけない。
毎日、わが子を愛する、その幸せをありがたいなあ、と大事にする・・。
そのことを教えられた、大事な日々だったと思います。
不登校の「リスク」なんてありません。
それより、わが子を無条件に愛する事の大切さを、わが子から教えてもらった!かけがえのないすばらしい財産です。
本当にありがとうございます!


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